アンヘレスで働く彼女を妊娠させてしまった男の話(4)

2020-12-07

疑似恋愛と本物の愛

フィリピンに遊びに来た時だけゴーゴーバーでお持ち帰り、気に入れば滞在期間すっと一緒に過ごすというのが後腐れなく、経済的にも一番良い方法だと思います。

しかし、疑似恋愛でも本気に発展してしまう場合が多いのがフィリピン女性とのお付き合い。昔は韓国に遊びに行くとキンセンパーティーがあり、日本帰国の飛行機搭乗の金浦空港まで見送りに来て涙を流す韓国人女性に感動したという話をよく聞いた、それになんとなく似ている。

FAKE LOVE

お金の関係で付き合っているだけなのに、そこへ恋愛感情を持ちこんでしまう男性の性(サガ)なのか・・・・?思ったよりも男性は割り切った女性よりも純情なのかもしれない。

このストーリーの登場人物、アメリカ人マイケル、フィリピン人リンダの関係は、「出会いはゴーゴーバー」だけどマイケルがアメリカに帰国後も仕送りする関係が続き、見えない監視下の中で嫉妬や束縛という関係が続いた。

リンダが妊娠すると、リンダの家族は大喜び!子供は天からの贈り物、神様から授かったという宗教観、商売女を相手に妊娠させてしまう観光客のマイケルだが、運良くマイケルは責任を取ってリンダの身ごもった生活の面倒を遠隔操作でみることになる。

大学卒ではない夜の商売で働いている女性の給料は、チップや金払いの良いお客が着けば実入りが多くなるが基本給は1日/250ペソ程度。20日間働いたとして5000ペソ程度の収入しかない。

バーファインで指名料金や、特別手当が入って数万ペソの収入になる。若い頃はお客さんが着くが、次第に年を取れば男性客は若い新人女性を好み指名するので次第に稼げなくなるので自然淘汰されるというのが夜の世界の常識だ。

金と女とケンカ

マイケルはアメリカに住んでいながら、彼女リンダへ毎月仕送り20,000ペソをしていた。フィリピンに関わると海外送金の機会に直面するが、Westan Unionという銀行口座を持っていない人でも国内送金・受け取りが可能、国際送金も可能でフィリピン全土にフランチャイズ店舗が多数存在する。

2万ペソというと、当時の外国為替レートで日本円にすると4万円を超える水準。これを毎月仕送りするのは所得水準によるが結構キツイと思う。ましてや自分で使うお金でなく、本当にちゃんと必要として節約しながら無駄遣いしていないのか喧嘩の原因になる。

マイケルとリンダも同様で、いつも浮気、嫉妬、束縛、お金の問題でケンカが絶えなかったようでチスミス(噂話)で情報は耳にしてた。

海外遠距離恋愛を続けている二人だが、何度も別れ話が出てリンダは泣いて、当時付き合ってた私の彼女から「リンダが可哀想、外国人男性はヒドイ」という愚痴話をよく聞かされてた。

出産とフィリピン再訪問

どうのこうの言いながら痴話喧嘩がずっと続きながらも、リンダは臨月を迎えフィリピンの病院で出産。ここでも問題が起きた、当初の予定ではマイケルが出産予定日に合わせてフィリピンを訪れリンダの出産に付き添うということだった。

ところがフィリピンに入国後、リンダに知らせているスケジュールより数日前に到着。マニラ市内で夜遊びをしていたというのが後でバレた。もちろん「夜遊び=浮気」してたということで、リンダは激怒。

妊婦さんで怒りやすい状態なのに、マイケルさんはせっかくフィリピンに来たのだから・・・という夜遊びを数日間したのです(爆笑)

それでも生まれたばかりの赤ちゃんを見て、マイケル、リンダとリンダの家族も大喜びしたそうな。しかし、しばらく滞在したマイケルは再びアメリカに帰国することになったのです。

Deprtures
ここまでの話を聞いたとき
「終わったな・・・・」
と正直思いました。

つづく

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