アンヘレスで働く彼女を妊娠させてしまった男の話(3)
男女関係とお金の問題
フィリピン人の彼女と付き合っているアメリカ人のマイケルさん、実はアメリカ本土ではなくハワイでビジネスマンをやっている人でした。年に何度かフィリピンを訪れ、そこで知り合った現地妻というべき彼女リンダさんを自分専用に囲いアパートを借りて住まわせるようになったのです。
男女交際が始まり数か月後にリンダさんが妊娠、マイケルさんは喜んだのか本心はわかりませんが、リンダさんの周りのフィリピン人はブンティス(妊娠)を大喜びしたそうです。東南アジアの人達って「恋愛」にものすごく比重が大きく、働き蜂の日本人視点だと、そんなに「愛」ばかりでどうするの?と思うくらい感覚が違います。
うがった見方をすれば、アメリカ人の男性が恋人で妊娠すれば一生安泰の永久就職したとでも思っているのでしょうか?厳しい見方をすると、フィリピーナと外国人男性のカップルは離婚率・別れる率が高いんじゃないか?と感じますが・・・
喧嘩の原因不労所得と金銭感覚の違い
一般的なフィリピン人の労働賃金は1日/300ペソ~500ペソ、大企業で1か月の給料は20,000ペソ~50,000ペソ程度。貧困から学歴が無くカレッジ卒業していない「アンダーグラデュエート」は、高給な職業に就けず低所得のまま抜け出せないので、OFW(海外労働)に憧れます。
夜の商売ナイトクラブでバーガールとして働いてたリンダさんは、運が良ければ多額のチップ収入が得られる場合もありますが、不定期で不確定要素が多く、さらに職業柄か欠勤、仕事のできない日もあるので、仕事の割には基本収入は安い。
Barでダンサーとして働けるのは若い時だけ、年を取ったら水商売は勤めることすら難しくなる業界だけに、早いうちに一攫千金を狙いたいところが本音か夢でしょう。
マイケルさんが帰国しているときは、毎月の仕送りが20,000ペソあったと聞きます。今の為替レートで2万ペソ=4万2747円、フィリピン人の安い月給だったら9,000ペソの収入ですので、いかに大金だという事がわかります。
しかし、妊娠したリンダさんは2万ペソじゃ足りない!と文句を言います。周りの友人もマイケルさんにケチ呼ばわりするので、金銭感覚の違いに外国人男性が怒ってしまうというケンカが絶えない日々が始まりました。
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