フィリピンパブ嬢はタレントと呼ばれ興業ビザで日本へ出稼ぎに来てた
中島さん(仮名)はいつの間にかオイデコールがあると素直に行ってしまうフィリピンパブの常連となっていました。もちろんいつも指名してるフィリピンパブ嬢がいるのと、20代の若さで独身だからフィリピーナに人気があったようです。しかし仕事の遅番終了後に行くので到着は深夜、お店で居眠りをして始発の電車が動いてから帰宅するという生活パターン。
前回の続き「外国人のメル友がいると英語の勉強に」となります
当時、日本へ出稼ぎに来ていた外国人女性を「じゃぱゆき」と言われていました。中国人、韓国人、フィリピン人、タイ人、ロシア人、ルーマニア人など外国人女性が働く水商売が多く総称で「外国人パブ」というカテゴリーに入ってたのです。その国ごとの事情があるとは思いますが、フィリピンパブの場合は「興行ビザ」で入国して6か月間の滞在期間が有効でした。
だから初めて行った人は「タレント」と聞くと、なんでこの人がタレントなの?と思ったはずです。なんちゃってレベルですが、一応はシンガー、ダンサーとして日本入国ビザが発給されてたので彼女等は「タレント」ということだったのです。タレントというからフィリピンでテレビに出演しているような芸能人かと思ったら、そうではなくてかなりいい加減な審査基準で日本へ出稼ぎに来てたようです。
最近話題になっている「フィリピンパブ嬢の社会学
」という本ですが、
大学院生の著者が論文研究にフィリピンパブに行きそこでフィリピン人と恋人関係になり、水商売の裏事情やヤクザ、お金の問題などがあることを題材にされています。
中島さん(仮名)が指名していたフィリピーナさんもタレントとして日本へ出稼ぎに来ていました。渡航歴が何回もあって日本語が堪能だったのですが、そんな業界の事情も知らず数か月後に帰国しなければならないという事実を打ち明けられます。女性に不慣れな彼は初めてのフィリピーナ恋人ですので衝撃は大きかった、急に無くなってしまうとなる惜しく感じるのか、今までよりも余計に彼女へ没頭するようになります。
そして彼女から「結婚すれば日本にずっといられる」と言われます。中島さんもその気になってきました。でも冷静に考えてみれば知り合ってから数か月しか経っていないし、会うのはいつもフィリピンパブ彼女の職場へお客さんとして来てただけです。たまに店外で会うとしても短時間で、一般的な男女交際とは一風変わった関係でした。それでも感覚が麻痺してしまうのか恋は盲目というのでしょう、真面目にどうすれば結婚できるか考えるようになったのです。
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