フィリピン大学生の事情は学費が高くて払いきれず休学・退学生徒が多い

2016-07-12

フィリピン学歴社会

知り合いの女の子がカレッジに復学したと聞いた、21歳になる彼女は高校卒業後カレッジに入学したが学費支払い負担が重く、生活費を稼ぐ方が優先になってやむなくカレッジを休学していた。

カレッジ休学中は短期的にアルバイトをして生計をたて、非正規労働者は給料や労働条件が不安定だったり、雇用契約が3カ月間、6カ月間という短期労働契約はいつ仕事を失うかわからない不安の労働条件で、やはりカレッジ卒業して学歴を持ちきちんと正社員で就職するのが理想だった。

フィリピン人の人件費は安いと有名なことから、海外企業がコールセンター開設、組み立て製造工場をフィリピンに設立するなど外国から重宝されている。他国からフィリピン労働力は低コストで重宝されるが、労働者のフィリピン人はどう思ってるのだろうか。

フィリピンの学歴社会は社会人になてからの正規雇用者としての労働条件や給与所得に大きく影響する。しかし現実的には大きな問題がある、フィリピンの大学や専門学校の学費が収入とバランスが取れないほどミスマッチで高額になっている。どこの国でも同じだが私立学校は特に学費が高い、大学卒業しても低賃金の会社に就職すると、今まで投資してきた自身への学費が就職後も回収できない無理がかかっている。

College-Return
フィリピン事情 カレッジに復学

高額すぎるフィリピンの学費と卒業後の低賃金

私立のナースコースを卒業した例を挙げると、この知り合いはフィリピーノ男子だった。1セム、2セムと1年の期間を分けて、合計で1年間に10万ペソの学費、それに交通費・昼食、プロジェクトといい研究課題でいろいろと購入があり、修学旅行もある。平均すると1か月、1万ペソでは足りないという。

マニラ市内の最低賃金は1日/450ペソくらいだろうか、仮に1か月の収入が450×25日=11250ペソ
フィリピンでは交通費支給は無いのが普通なので、手取り金額から交通費、昼食、日用品、食費などを引けば、いったい幾ら残るのだろう?

大学卒業後の収入に対して学費の支出が大きすぎるので、中退・休学する生徒が多い。本当の統計はわからないが、カレッジ入学時の50%くらいは中退してしまうのではなかろうか?では卒業して就職したら、最低賃金の450ペソで働いたとしよう。

高い学費を払ってカレッジ卒業しても、就職したら給料が安い
学校に掛かる費用が1か月1万ペソ以上で、就職したら月給1万ペソ?

なんともアンバランス、でもこれが普通みたい

学歴が無いと就職に出来ない不利な社会生活に

就職時にカレッジ卒業、ハイスクール卒業、カレッジ中退、カレッジレベルというのもある
カレッジレベルとは、卒業はしていないけど、それなりのスキルはあるという。日本じゃ聞かない言葉

学費が掛かるのに給料が安いじゃ割に合わないが、学歴が無いとマトモな仕事に就けない
なんとも悲しいジレンマがある

ところで写真の彼女、カレッジに通うことになったのは喜ばしいことだが
学費はいったいどこから出ているのだろう?
お母さんは縫製工場で働き、お父さんはベディキャブ(サイドカーつき自転車)の運転手
生活費だって楽じゃないはずなのに、どうやって学費を払うのか不思議

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Posted by facebookpinay